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【東嵐】大規模作戦

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1:人なるものと人ならざるもの(2月26日)

●H.O.P.E.
 Hero's Organization Peacemaking the Earth.――国際的連携のもとに成立したこの組織は、世界中に支部が存在している。中でも、ニューヨーク本部、ロンドン支部、ギアナ支部、東京海上支部、そして香港九龍支部の五箇所は五大支部と呼ばれる。
 その香港九龍支部で近々H.O.P.E.の国際会議が催されようとしていた。
 国際会議では、例えばワイルドブラッドの今後についてなどH.O.P.E.に関連する重要案件が話し合われるのであるが、H.O.P.E.の影響の大きさから、会議にはH.O.P.E.関係者はもちろんH.O.P.E.以外からも多勢の要人が訪れる。
「戦いには勝ったが、事件の発生件数そのものは増加傾向にある。頭の痛いことだよ」
 ジャスティン・バートレットがため息交じりに呟いた。
『先の戦い以降、愚神の動きが活発化しているようですね』
 画面に映った少女が、重々しく口を開いた。 続きを読む / 閉じる

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2:龍殺しの酒(2月29日)

●龍殺しの酒
 香港支部の地下作戦室には、同支部に所属する幹部クラスが勢揃いしていた。
「よく集まってくれましたわ」
 支部長の霍凛雪(フオ・リンシュエ)が皆を見回す。彼女の挨拶もそこそこに、背後に控えていた長身の女性が議事進行を引き継いだ。霍支部長の英雄湖残(フー・ヅァン)である。彼女のパネル操作で部屋が暗くなると、背後のスクリーンに各種資料が映し出された。
「香港をはじめとする周辺地域の治安は悪化の一途を辿っています」
 資料の詳細が展開する。
 とある場所ではプリセンサーが何者かによる大規模な無差別攻撃(※【東嵐】龍城の縁にて蠢く)を感知し、また別の場所では古龍幇構成員による暴走事件(※【東嵐】ボウソウ)が発生するなど、香港に限らず東南アジア各地で治安の悪化が懸念されていた。
 中でも、古龍幇絡みでの衝突事件などが増加傾向にあり、これまで、冷戦的な緊張状態によって維持されてきた秩序は崩壊寸前であった。 続きを読む / 閉じる

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3:多頭の龍(3月7日)

●多頭の龍
 多勢の男たちが和やかな笑顔で茶をすすり、軽食を楽しんでいる。
 だが、不思議なことに酒を口にする者は一人もいなかった。
 庭先のプールでは子供たちが駆け回り、女たちは子供たちを見守りながら別のテーブルで世間話に華を咲かせている。が、その空間をよくよく見回せば、食事を取るでもなく遊ぶでもなく、黙って周囲を警戒する者たちが少なくない。
 そんな警備の厳重さを見れば、この平穏が仮初のものであることは明らかであった。
「さてと……」
 老人が一人立ち上がり、屋敷の奥へと消えていく。
 一人、また一人と男たちは姿を消していった。 続きを読む / 閉じる

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4:残された腕、新たな腕(3月11日)

●残された腕
 いつの時代になっても、世界蝕ののちも、人の手で行う最終決済は相も変わらず紙であった。
 H.O.P.E.会長、ジャスティン・バートレットは書類の束に机の上を占領され、一枚一枚目を通しては決済のサインを走らせていく。
 そこへ、ヴィシャスが一通の報告書を持参した。
「気になる情報が一件あった。アンゼルムの件だ」
 ジャスティンが手を止め、ヴィシャスの顔を見やる。
「現場からの報告だが、バンコクの下町で発生した暴走事件(※【東嵐】ボウソウ)への対処中、エージェントたちが気になる従魔を発見したようだ」
 一枚の写真と特徴を記した報告書が差し出される。

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5:わずかなひずみ(3月15日)


▼関連シナリオ▼


●罠
 古龍幇の重鎮、小泉孝蔵とH.O.P.E.支部長霍凛雪との会談は失敗に終わった。
 会談場所が漏れていたのか、何者かの襲撃によって会談が始まる前に双方共に脱出を余儀なくされた為であった。
「親父! やはり罠だ!」
「奴らを信用すべきじゃあなかったんです!」
 護衛のヴィランたちが周囲を固め、周囲を警戒する。
 周囲からは、遠く銃弾や魔法の飛び交う音が響いており、会談場所が戦闘状態にあることは明白だった。
「うろたえるな。彼らの態度が裏切り者のそれに見えたか?」
 小泉孝蔵の低い声が周囲の構成員らを制する。 続きを読む / 閉じる

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6:急転直下(3月16日)

●怒れる九頭龍
 ガラスの砕け散る音がした。
 その音は廊下にまで微かに響く。居並ぶ秘書たちは静かに顔を見合わせるだけだった。
「……すまなかったな、もう大丈夫だ」
 劉が軽く肩で息をしながらドアを開いた。
「劉、少し休んでは」
「そんな訳にいかないことくらい、解っているだろう」
「しかし……」
 秘書の言葉を制して、改めて緊急招集を指示する劉。小泉孝蔵が無事だっただけでも幸いなことではないか――孔の死を嘆いてだけいる訳にはいかないのだ。それは彼に限らず、全ての長老と組織にとってもそうであった。
 会合場所に現れた長老たちを前に、劉は、改めて孔慶(コン・ディン)の死を告げた。
 孔慶死亡の報告には、さしもの古龍幇の長老らも驚きの色を隠せないようであった。
 事件現場は警察や消防が詰め寄せ、消火と現場保全に当たっており、詳細な検証ができる訳ではない。だが、その事件現場は少し慣れた者が見れば解る。それは能力者などのような異界の力を持った者でなければありえないものであると。
 問題は下手人なのだ。 続きを読む / 閉じる

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7:月下の渦(3月30日)

●和戦
 古龍幇の盟に従うすべての朋らに告ぐ。ただちに交戦を停止せよ。
 我々は九龍深城へ一度引き退く。
 繰り返す。古龍幇の盟に従うすべての朋らに告ぐ――
「停戦だと!?」
 突然の布告に、古龍幇の指揮官らしき男は呆然と通信機を握り締めた。通信回復からほどなくして流れたその言葉は、にわかには信じられない言葉のようだった。先ほどまで全ての通信は途絶していた。回復すると掌を返したようにH.O.P.E.との停戦が成立していたのだ。何かの間違いや敵の謀略と疑うのも無理からぬ話であった。
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8:東嵐大八卦(4月13日)

●霊脈
 スーツを着た男が静かに駆け寄り、頭を垂れる。
 頭を垂れた相手は愚神商人。この戦いの仕掛け人にして、自らを商人と称する謎多き愚神である。もっとも、愚神などは誰も彼も謎ばかりでもあるのだが。
 男は愚神商人に歩み寄ると小声で何かを告げ、するりと退く。
「報告ご苦労様です」
「では、失礼いたします」
 スーツの男が影に解けながら去っていった。
 彼が去ってから、愚神商人は小さく溜息をはき、香港の街を見渡す。
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9:エンディング(4月28日)

●反転
 その爆炎は、獅子山展望台からもよく見えた。
 『彼』──マガツヒの首領、比良坂清十郎は足音に気づいて振り返った。
「青江島、香港島……全ての戦いが見渡せるのは獅子山展望台……そうだよね?」
「冷静な視点だ。よく気付いたな……素直に賞賛しよう」
 それを聞いたエージェント、ギシャ(aa3141)は自身の名を名乗り、清十郎に問い掛ける。
「この戦い、どうだった?」
「舞台芸術としては一流なのだろうが――」
 男の口元が薄らと歪む。
「地獄にはぬるい」
 虚無にうごめく、ぞっとするような笑み。生を恨むしわがれた老人の手が、肌をぞろりとなぞるような感覚が走った。意識が歪む。まともに相手にすべき手合いではない。本能的にそう感じた。
「……ギシャはいつか、あなたを殺してみせるよ」
 清十郎へ宣戦布告したギシャはその反応を見ることなく、展望台から飛び降りて逃げた。
「いいとも。待っているさ」
 追う気もない清十郎は、そう呟く。
 その呟きは、戦いの音も隔絶されたかのような静寂の中で不気味な位響いていた。
 飛び降りるギシャが朝焼けの香港の街へと溶け込んでいったそのとき、清十郎はゆっくりと顔を上げた。
 遠くビクトリア・ハーバーに光が輝いている。
 彼は黙って、コインを指で弾いた。

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作曲:Pixelbee
作詩・歌唱:中恵光城

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