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外見は美しい金髪と蒼い眼を持つ美女…なのだがこれは顕現する際に得た仮初の姿にすぎず、元の世界では一振りの剣、斬るために作られた武器であった。灰堂の要望によりグロリア社が制作した【光刃剣「月光」】に惹かれる形で現れ、その場で半ば強引に誓約を結ぶ。彼女曰く「平行世界の自分自身に非常によく似た武器」だったとの事。身体に刻まれた紋様は武器だった頃の名残であり『我　月灯りを以て之を鋳し　悪しき陽を斬り祓う者なり』といった風な意味らしい。英雄の常としてそれ以外の仔細な記憶は失っている。性格は「武器（剣）」の本分に非常に忠実であり、すごく面倒なベクトルで純真。「私で斬って下さい」という誓約内容からも解る通り、生物・無機物を問わず切ることを己の至上命題としている。またその性質上敵との間合いを一気に詰めたがるため、これまでの戦闘スタイルとは真逆の戦いを強いられることから灰堂は日常と戦闘の両面で苦労している。

自身を「主様（灰堂）の所有物」と称し、従順に付き従う。召喚されてから様々な物事や人々の営みに触れ、次第に人間的な思考を身に付けつつあるものの、未だに武装としての本分に忠実なため灰堂の苦労は絶えない。

傍から見れば（やや際どい恰好の）美しい女性ですが、思考や行動は完全に「武器（刃）」のものです。表情は豊かですが根源にあるのは人間とはまるで異質なものなので、美しさの中にもどこか不気味さを感じさせます。